Google Home Matter 統合の OTA アップデートのテストは、Google Home Developer Console を使用して行います。
前提条件
OTA をテストするには、OTA の前提条件に加えて、次のものが必要です。
- Docker Engine がインストールされている Linux システムへのアクセスと、USB を使用した開発ボードへのアクセス
- OTA テストの準備が整った Matter 統合。
OTA をテストする場合は、テスト用の VID ではなく、Connectivity Standards Alliance (Alliance) が割り当てたベンダー ID を使用します。OTA イメージをビルドするときに、テストする統合に合わせてベンダー ID とプロダクト ID を変更します。
ベンダー固有の手順
特定の SoC 向けの Matter OTA テスト手順を用意しています。
ベンダー | プラットフォーム | ガイド |
---|---|---|
Espressif | ESP32 | Espressif ESP32 で OTA をテストする |
Nordic Semiconductor | nRF52840 | 北欧で OTA をテストする |
チャンネル
チャンネルは、OTA アップデート イメージがリリースされるデバイスのセットを定義します。デバイスに割り当てることができるチャンネルは一度に 1 つのみです。事前定義されたチャネルは、Test 1、Test 2、Production の 3 つです。両方のテスト チャンネルでテストできます。チャンネルに割り当てることができる OTA アップデート イメージは一度に 1 つだけです。
本番環境チャネル
製品版チャンネルは、製品版リリースを現場のコンシューマ デバイスにプッシュするために使用されるチャンネルです。製品版チャンネルで OTA イメージをリリースすると、テスト チャンネルにないすべてのデバイスがイメージを受け取ります。
テスト チャンネル
OTA イメージのロールアウトをテストするには、まず 2 つのテスト チャンネルのいずれかを構成してから、そのチャンネルのデバイスにイメージをリリースする必要があります。
テスト チャネルを構成する
[管理] タブに移動します。
図 1: [管理] タブを使用してテスト チャンネルに移動する テスト チャンネルの横にある [構成] をクリックします。
[チャンネル名] に名前を入力します。
[デバイスのシリアル番号] で、1 つ以上のデバイスのシリアル番号を入力します(最大 1, 000 個)。
[保存] をクリックして完了します。

テスト チャンネルに OTA イメージをリリースする
[リリース] タブに移動します。
[リリース] タブで、使用するテスト チャンネルを選択します。
[OTA イメージ] プルダウン メニューから OTA イメージを選択するか、[
OTA イメージを追加] をクリックして OTA イメージを追加します。ロールアウト率は、OTA イメージを受信するデバイスの割合を表します。このフィールドには、1 ~ 100 の整数を指定します。OTA イメージを一括でリリースする場合は、100 未満の値を入力します。ロールアウト率の仕組みと、その他の OTA イメージ関連のタスクについては、OTA イメージを本番環境にリリースするをご覧ください。
[リリース] をクリックしてテストします。
確認ダイアログが表示されます。[リリース] をクリックして、選択したイメージを指定されたチャンネルにリリースします。
[リリース] をクリックすると、[リリース済みの OTA イメージ] 領域にチャンネル、イメージ、ロールアウト ステータス、ロールアウト率、リリース日時が表示されます。
図 3: テスト チャンネルにリリースされた OTA イメージ